【2023年版】フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具のおすすめ12選

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HEIM編集部 作業服・装備品 チーム担当

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フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具とは？

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フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具とは、高所作業時に使用する、墜落の衝撃を低減するための保護具です。腿や胸、肩など複数のベルトで構成されており、墜落制止時に体が抜けにくく、荷重を分散して支持する構造になっているのが特徴です。2019年の労働安全衛生法の法改正により、6.75m以上（建設業では5m以上、柱上作業では2m以上で推奨）の高さで作業する場合に装着が義務付けられています。

改正後の新規格と旧規格の違いは？

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墜落制止用器具は、2019年１月25日の改正により従来の安全帯という名称から現行の名称へと改められました。旧規格では安全帯とされていた胴ベルト型（U字つり）を除く、フルハーネス型、胴ベルト型（1本つり）の2つが墜落制止用器具と認められています。また、ショックアブソーバーの種別や使用制限等が新たに加わるなど、高所作業での事故のリスクを低減するため、旧規格よりも厳格な基準が設けられています。なお、旧規格の安全帯（胴ベルト型・フルハーネス型）を使用できる猶予期間は2022年1月1日までとなります。

新規格不適合の確認方法は？

フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具のうち、強度や性能、構造等が新規格に適合していない商品は、厚生労働省のサイトでメーカーや型番などが公表されます。国家規格で規定した要件をクリアしていない商品の使用中止を広く呼び掛けるための措置で、販売者に対しては、該当する商品の公表や回収が要請されます。

フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具の選び方

ベルトの形状で選ぶ

X型｜フィット性・安定性に優れる

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X型のベルトを搭載したフルハーネス型安全帯・墜落制止用器具は、クロス形状になっていてバランスが良く、フィット性・安定性に優れているのが特徴です。標準的なタイプで着用しやすく、着用時のズレの少なさや、前屈姿勢での作業のしやすさを求める方におすすめです。腰部のスペースが少なく、提げられる腰道具の数は制限されます。

Y型｜体を動かしやすい

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Y型のベルトを搭載したフルハーネス型安全帯・墜落制止用器具は、背中の束縛感が少なく、体を動かしやすいのが特徴です。腰周りのスペースが広く、腰道具を多く付けたい方におすすめです。商品によっては、構造上しゃがんだときに背中に突っ張り感を感じる場合もあります。

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ショックアブソーバーの種別で選ぶ

ショックアブソーバーとは

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フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具のショックアブソーバーは、墜落を制止する際の衝撃を低減するためのパーツです。ベルトが伸びることで、落下の衝撃を緩衝する仕組みになっています。対応する高さにより第一種と第二種に分かれるため、フックを掛ける高さや作業環境などを考慮し、適切なタイプを選びましょう。

第一種｜腰より高い位置にフックを固定できる

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第1種ショックアブソーバーは、腰より高い位置にフックを固定し作業するできるタイプです。自由落下距離1.8mで墜落を制止したときの、衝撃荷重が4KN（キロニュートン）以下のものと規定されています。一般的なタイプで第2種より小さく、腰より高い場所にフックを掛けて作業する場合は、基本的に第1種の利用が推奨されています。

第二種｜腰より高い位置から足元付近までフックを固定できる

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第2種のショックアブソーバーは、腰より高い位置から足元付近までフックを固定して作業できるタイプです。自由落下距離が4mで墜落を制止したときの、衝撃荷重が6KN以下のものとされています。落下距離が長めで、低い場所で使うと万一の墜落時に地面と激突する危険性がある点に注意が必要です。作業環境を考慮して、使用するようにしましょう。

ランヤードの種類で選ぶ

ランヤードとは

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フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具のランヤードは、ロープ・ストラップに、フックやD環、ショックアブソーバーなどが付いた、安全帯の命綱となるパーツです。ストラップを収納できる巻き取り式、ストラップに伸縮性のある蛇腹式、2つのランヤードが付いた2丁掛けタイプなどがあるので、用途に合ったものを選びましょう。対応するランヤードが別売りになったものと、フルハーネスとランヤードがセットになったものもあります。

ストラップ巻き取り式｜ストラップが邪魔になりにくい

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ストラップ巻き取り式のランヤードは、ストラップ部分を収納できるのが特徴です。適切な長さで使えるため、ストラップが邪魔になりにくく、作業性に優れています。ロック機能のあるものは、墜落時にストラップの繰り出しを止める仕組みになっていて、落下距離を短く抑えられるメリットがあります。ロック機能の有無や、リールの大きさ・重量などをチェックして選びましょう。

蛇腹式｜軽量で扱いやすい

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蛇腹式のランヤードは、伸縮性があり、移動時や作業時に引っかかりにくいのが特徴です。他のタイプと比べて軽量で扱いやすく、比較的リーズナブルに購入できます。伸長時の長さのほか、収縮時の長さもチェックして選びましょう。

2丁掛けタイプ｜無胴綱状態を防げる

2丁掛けタイプのランヤードは、2つのランヤードが付いており、フックを掛け替える際に、フックが構造物から離れる無胴綱状態を防げるのが特徴です。フックを掛け替えるとき、片方のフックを掛けておくことで構造物に常時接続されるため、現場によっては2丁掛けが必須とされる場合もあります。重くなりやすいので、重量をチェックして選びましょう。

腿ベルトで選ぶ

V字型｜フィット性が高くしゃがみやすい

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V字型の腿ベルトは、足の付け根に沿うような形状で固定力に優れ、しっかりとした着用感を得られるのが特徴です。股に食い込みやすく窮屈さを感じる可能性はありますが、フィット性が高く、しゃがみやすいメリットもあります。腿ベルトとしてスタンダードなタイプで、比較的リーズナブルに購入できます。

水平型｜束縛感が少なく動きやすい

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水平型の腿ベルトは、腿への圧迫感や束縛感が少なく、動きやすいのが特徴です。フラットな形をした身に着けやすいデザインで、装着時の見た目が気になる方にもおすすめです。ベルトが下方にある分、墜落時にベルトが上方に移動し、足や体に衝撃が加わるおそれがあります。

腰ベルトの有無で選ぶ

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フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具は、胴ベルトの下に巻く、腰ベルトが付いているものがあります。腰ベルトがクッションとなって、腰道具の重みによる食い込みを抑えられ、腰にかかる負担を軽減できるのが特徴です。元からセットになったものは別途腰ベルトを準備する必要がなく、フルハーネス・胴ベルトと、腰ベルトとの相性を気にせず使えます。一方腰ベルトのないものは、好きな腰ベルトを追加して使用できるメリットがあります。

バックルで選ぶ

ワンタッチ式｜簡単に着脱できる

ワンタッチ式のバックルは、パススルー型と比べて、簡単に着脱できるのが特徴です。差し込みプレートを押し込みながら、レバーを押さえると解除されるなど、複数の操作を組み合わせて外れる仕組みになったものが多いです。急いでいるときも手早く着脱でき、装着の時間を短縮したい場合におすすめです。

パススルー式｜パーツ数が少なく比較的軽量

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パススルー式のバックルは、バックルを引っ掛けて連結するタイプで、パーツ数が少なく比較的軽量なのが特徴です。ワンタッチ式のように簡単には着脱できないものの、慣れればある程度スピーディーに装着できます。パススルー式に慣れている方や、付け外しの回数が少ない場合におすすめです。

サイズや耐荷重をチェック

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フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具を選ぶ際には、体格に合うサイズや耐荷重であるかをチェックしましょう。身長や体重を元に適合するサイズを示した、各メーカーの適用サイズ表などを目安に、体にフィットするサイズであるかを事前に確認するのがおすすめです。ただし、体格や作業者の厚みによっては、サイズが合わない場合もあります。また耐荷重は、体重に加えて、装備品の質量の合計に耐えるものを選ぶ必要があります。

フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具のメーカー別の特徴

藤井電工｜TSUYORON（ツヨロン）

藤井電工のフルハーネス型安全帯・墜落制止用器具は、TSUYORON（ツヨロン）というブランド名で、高所作業に対応する多彩な商品が展開されているのが特徴です。装着性の高い「レヴォハーネス」といったフラグシップモデルをはじめ、軽量で動きやすい「ライトハーネス」、女性専用の「小町ハーネス」などが販売されています。

TJMデザイン｜TAJIMA（タジマ）

TJMデザイン・TAJIMA（タジマ）のフルハーネス型安全帯・墜落制止用器具は、作業者の使いやすさを追求したモデルが展開されているのが特徴です。なかでも「ハオルハーネス」は、腰道具を付けたまま脱ぎ着できる構造で、低所作業と高所作業の切り替えがスムーズに行えます。本体のみのもの、ランヤードがセットになったものなどがあり、胴当てベルトやアクセサリー類なども充実しています。

サンコー｜TITAN（タイタン）

サンコーのフルハーネス型安全帯・墜落制止用器具は、TITAN（タイタン）というブランド名で、オリジナリティのある商品が多数展開されているのが特徴です。スタイリッシュなデザインの「PANGAEAシリーズ」のほか、着心地に優れた「江戸鳶」、形状を保持する芯材入りのベルトを採用した商品なども販売されています。

フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具のおすすめ商品比較一覧表

商品		販売サイト	おすすめポイント
	藤井電工 新規格 フルハーネス レヴォハーネス TH-508-2NV93SV-OT-BKR-M-2R23 ツヨロン	楽天市場20,498円 Amazon22,531円 Yahoo!21,628円	装着しやすく動きやすいフラグシップモデル
	藤井電工 ライトハーネス TH-510-NV93SV-OT-BL4-M-R23 ツヨロン ブルー	楽天市場 Amazon13,980円 Yahoo!14,205円	動きやすいシンプルな設計の軽量モデル
	TJMデザイン タジマ フルハーネス ハオル A1HSKR-WL5BK ブラック	楽天市場33,000円 Amazon32,800円 Yahoo!32,670円	脱ぎ着しやすく装着時間を短縮できる
	サンコー タイタン TITAN フルハーネス HORIZON S PAHN-10A-SI-S型 SI(シルバー)	楽天市場 Amazon19,938円 Yahoo!22,075円	デザイン性と快適な装着感を両立
	東洋物産工業 トーヨーセフティー TOYO フルハーネス型 巻取式ダブルランヤード No.FGH-144W ブラック	楽天市場35,090円 Amazon32,000円 Yahoo!33,000円	肩と腿部分にパッドを搭載したフルハーネス
	スリーエム フルハーネス 安全帯 伸縮式 ランヤード	楽天市場 Amazon12,775円 Yahoo!14,424円	持ち運びに便利な軽量でコンパクトなモデル
	ポリマーギヤ フルハーネス ワンタッチバックル4PHX-FⅡ ブラック	楽天市場 Amazon7,420円 Yahoo!	軽量なワンタッチバックルを採用
	谷沢製作所 タニザワ 墜落制止用器具 フルハーネス "匠2" 571A-SK-B	楽天市場 Amazon19,737円 Yahoo!	体型を問わずフィットする自然な装着感
	TJMデザイン タジマ フルハーネスGS・両側巻取式ダブルランヤードセット A1GSMER-WL2BK ブラック	楽天市場19,500円 Amazon18,151円 Yahoo!19,499円	束縛感が少なく動きやすい
	TJMデザイン タジマ セグネス 501 M	楽天市場21,332円 Amazon21,749円 Yahoo!20,658円	胴当てやランヤードが付属
	アイダ 椿モデル フルハーネスY型 フルボディ 安全帯 HYF2-M-BL	楽天市場15,900円 Amazon14,450円 Yahoo!15,500円	欧州規格・EN規格にも適合した椿モデル
	TJMデザイン タジマ タジマ 新規格安全帯 フルハーネスGS本体のみ AGSM-BK ブラック	楽天市場8,530円 Amazon9,036円 Yahoo!7,890円	46mmの幅広ベルトで肩に食い込みにくい

• 掲載している参考価格・スペック等の情報について、万全の保証はいたしかねます。詳細な商品情報については、購入前に各メーカーの公式サイト等でご確認ください。
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【X型】フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具のおすすめ8選

【Y型】フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具のおすすめ4選

フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具の付け方

1. 肩ベルトに腕を通して装着する
2. 胸ベルトを連結する
3. 腿ベルトを連結する
4. 肩ベルト・胸ベルト・腿ベルトの長さを調節する
5. 胸ベルト、バックル、D環、尻の当たる部分の位置を調節する

装着後は各ベルトに緩みやねじれがないこと、バックルにしっかりと連結されていることをチェックしましょう。ベルトはたるみがなく、また締めすぎないように調節します。各ベルト、D環などが、正しい位置にあるかをチェックすることも大切です。商品によって装着手順が異なる場合があるので、具体的な装着方法は各商品の使用説明書を確認しましょう。

フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具の使用期限・取替基準

フルハーネス型安全帯・墜落制止用器具の使用期限に公的な規定はなく、使用条件にもよりますが、安全帯のメーカー団体である安全帯研究会においては、フルハーネス（ベルト部）は3年、その他（ランヤード部）は2年が目安とされています。ただし、使用期間内であっても、一度でも落下の衝撃が加わった場合や、使用時に異常を感じた場合、始業前点検・定期点検時に廃棄基準に該当した場合は、使用を即時中止して新品と交換しましょう。廃棄基準は部品ごとに多岐にわたり、一例として、ベルトの場合は摩耗や擦り切れ、切り傷、溶融、焼損、薬品・塗料の付着などが挙げられます。点検法や廃棄基準などを、メーカーの配布する冊子や説明書等で事前に確認し、適切な状態で使用しましょう。

空調服や作業用手袋もチェック

高所での作業をより快適にする空調服や、手指を保護して安全に作業する手袋もおすすめです。それぞれの選び方とおすすめ商品を紹介しているのであわせてチェックしてみてください。

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