赤ちゃんのミルクづくりに時間がかかる
赤ちゃんのミルクづくりには、手間と時間がかかります。一度沸騰させたお湯を50~70度くらいに冷ましてから粉ミルクを溶かし、さらに湯冷ましを足して、人肌くらいの温度になるまで冷やしてから、授乳しなければなりません。なお、世界保健機関(WHO)および国連食糧農業機関(FAO)の「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」によると、「乳児用調製粉乳の調乳に当たっては、使用する湯は70度以上を保つこと」とされています。

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授乳のたびにお湯を沸かすのは手間がかかりますが、お湯が冷めるまで空腹の赤ちゃんを待たせるのも避けたいですよね。そんなときに「調乳ポット」があれば、ミルクづくりに最適なお湯の温度がキープされ、いつでも手際よくミルクを用意することができます。
調乳ポットは必要?
電気ポットや電気ケトルなどの家電は、お湯を沸かすことができ、一定の温度を保つなどの点では、調乳ポットと似た役割を果たします。したがって、調乳ポットは必要ないと考える方も多いでしょう。しかし、調乳ポットは、赤ちゃんのミルクづくりに欠かせない「湯温調整」がラクにできるので、あると便利なアイテムです。
すぐにミルクをつくることができる
調乳ポットの種類によっては、赤ちゃんの授乳に最適な温度でミルクをつくれるタイプがあります。湯冷ましを足して、人肌くらいの温度になるまで冷ますという工程が不要なので、一刻も早く赤ちゃんにミルクを飲ませたいときに便利です。
お湯を適温で保温できる

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調乳ポットを使うメリットは、赤ちゃんのミルクづくりに適した温度で、お湯を保温できる点です。電気ポットなどでも保温は可能ですが、設定温度によっては温度が高すぎるため、調乳には向きません。調乳に推奨されているのは、「70度以上」のお湯です。商品によっては、40~70度まで、10度刻みで好みの温度に設定できるタイプがあり、設定した温度がずっと保たれるので、すぐにミルクをつくれます。また、頻繁に授乳する時期は、大量にお湯を沸かしてそのまま保温することができる、作り置き可能なタイプが便利です。
数年間しか使う機会がないというデメリットも
調乳ポットのデメリットは、赤ちゃんがミルクを卒業したら不要になるため、使用する期間が短いことです。
購入を迷ったらレンタルも
あると便利な調乳ポットですが、使用期間が限られることを考慮すると、購入を迷ってしまいますよね。その場合は、レンタルを利用するのも1つの方法です。ただし、長期間利用する場合、購入した方が安くなるので、お試しでいくつか使ったあとに、気に入ったものを購入するのもおすすめです。
電気ポットやステンレスボトルで代用も
数年間のためだけに購入したくないという方は、手持ちの電気ポットやステンレスボトルなど、お湯を保温できるアイテムで代用できます。電気ポットの種類によっては、調乳に適した「70度」に保温設定できるので、そのまま調乳ポットとして使用できます。また、ステンレスボトルは持ち運びしやすく、外出先での調乳に便利です。
調乳ポットの選び方
調乳ポットと一口にいっても、さまざまな種類があります。商品選びに失敗しないために、次のようなポイントをおさえておきましょう。
欲しい機能で選ぶ
調乳ポットには、主に下記の2タイプがあります。
その都度お湯を沸かせる「沸騰機能付き」
沸騰機能付きは、水を沸騰させた後、調乳に適した温度まで下げて、保温してくれるタイプです。その都度必要な分だけつくれるので、お湯の鮮度にこだわる方におすすめです。
すばやく調乳するなら「保温機能のみ」のシンプルタイプ
「その都度お湯を沸かすのが面倒」や「少しでも早く授乳したい」という方には、保温機能のみのシンプルな調乳ポットをおすすめします。沸騰させたお湯を多めに保温しておけば、いつでもすばやく調乳できます。
容量が多ければ作り置きできる
1回の授乳に必要なお湯の量は200ml程度のため、数回分をまとめて作り置きする場合は、800mlくらいの容量を選びましょう。特に、夜間の授乳が複数回必要な赤ちゃんのいるご家庭におすすめです。
音が小さいものだと眠りを妨げない
調乳ポットの種類によっては、お湯が適温になるとお知らせ音が鳴ったり、稼働中や沸騰時の音が大きく感じたりすることがあります。夜間の授乳に使用する機会が多ければ、できるだけ音が小さいものを選びましょう。
倒れにくい形なら安心

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安全面を考慮して、倒れにくい形を選ぶのも重要です。うっかり倒してお湯がかかるとやけどしてしまうので、底面がしっかりしていて、万が一倒してもお湯がこぼれにくい商品がおすすめです。
洗いやすさを重視する

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調乳ポットのお湯は、ミルクとともに赤ちゃんの口に入るので、清潔を保たなければなりません。したがって、付属パーツが少なくて洗いやすい、お手入れが簡単なものを選びましょう。
外出時には調乳用ステンレスボトルを

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外出先でミルクをつくる場合は、持ち運びしやすい調乳用ステンレスボトルが便利です。卒乳した後も、携帯マグとして活躍するので、長期間使えます。
調乳ポットの使い方
沸騰機能付きの調乳ポットの場合
沸騰機能付きの場合は、ポットに水を適量入れて、スイッチを押します。スイッチを押すだけで、沸騰から保温まで自動で行われます。その後、粉ミルクを溶かしてミルクをつくります。
保温機能のみの調乳ポットの場合
保温機能のみの調乳ポットは、まず手持ちのやかんなどでお湯を沸騰させましょう。調乳ポットの種類によっては、ポットに水を入れて、電子レンジで加熱してお湯を沸かせます。お湯が沸騰したら、ポットに移してスイッチを入れれば、適温で保温することができます。
調乳ポットを使う際の注意点
お湯は毎日交換する
お湯を作り置きできるといっても、長時間経ったものを使用するのは厳禁です。雑菌が繁殖しやすくなるため、つくったお湯はその日のうちに使い切るようにしましょう。
お湯の継ぎ足しはしない
保温中のお湯が少なくなっても、継ぎ足してはいけません。ポット内のお湯を使い切るか、残りを捨ててから、再度新しいお湯を入れて保温してください。
研磨剤入りの洗剤は使わない
ポットは毎日洗剤で洗って、清潔に使いましょう。その際、ポットを傷つけないように、研磨剤入りの洗剤の使用は避けてください。スポンジもやわらかいものを使いましょう。
調乳ポットのおすすめ7選
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粉ミルクの記事もチェック
赤ちゃんの健やかな成長のためには、粉ミルク選びも大切です。粉ミルクの記事もぜひ確認してみてください。
まとめ
赤ちゃんのお世話は、授乳のほかにも、おむつ替え、グルーミング、寝かしつけなど、いろいろやることが多くて大変ですよね。こうした負担を少しでも軽くするのに役立つのが調乳ポットです。おなかの空いた赤ちゃんを待たせずに、すばやくミルクをつくりたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。