米油にデメリットはある？サラダ油やオリーブオイルとの違いも

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HEIM編集部 調味料・食用油・スパイス チーム担当

「HEIM（ハイム）」は、暮らしをちょっと便利に、快適にするモノとの出会いを提供するサービスです。調味料・食用油・スパイスチームでは、編集部独自のリサーチに基づき、さまざまなモノの選び方やおすすめアイテムを紹介しています。

※本記事は、選び方で記載した効果・効能が記事内の商品にあることを保証するものではありません。ご購入の際には、各商品に記載の商品説明を必ずご確認ください。

米油とは？

米油は、玄米を精製する際にできる米糠を原料にした食用油です。オレイン酸（オメガ9）とリノール酸（オメガ6）主体の油で、抗酸化成分のビタミンEや、米油の特徴成分である植物ステロール、γ-オリザノール、トコトリエノールを豊富に含んでいます。クセのない味わいで素材のおいしさを引き立て、調理後時間が経ってもおいしく食べられるのが特徴です。揚げ物や炒め物の調理油としてはもちろん、ドレッシングをつくるなど生のままでもおいしく食べられます。食物油のカロリーは油の種類を問わず同じで、米油も大さじ1（14g）で126kcalです。

米油のデメリットは？トランス脂肪酸の影響は？

米油には、「トランス脂肪酸」が含まれています。しかし他の油と比較しても米油のトランス脂肪酸の量は極端に多いわけではなく、米油から摂取するトランス脂肪酸が悪影響となる量を換算すると、1日に100g以上の米油を摂取する必要があります。一般的な使い方で米油を摂取するだけであれば、過剰にトランス脂肪酸を摂取してしまうという心配はないしょう。また、米油は玄米100kgを原料として約1kgしか抽出できず、大量生産が難しため、値段が比較的高額になりやすいデメリットがあります。

米油のメリットは？

米油は酸化に強い特性があるため、料理のおいしさが長持ちすることがメリットです。揚げ物がカラッと揚がるだけではなく、時間がたってもにおいや色の変化が少なくおいしく食べられます。また、揚げ物をした鍋に汚れがこびりつきにくいため、後片付けが簡単に行えるのもポイントです。

米油とサラダ油・オリーブオイルとの違い

米油とサラダ油の最大の違いは原料です。米油は米糠を、サラダ油はアブラナをはじめとする様々な植物を、オリーブオイルはオリーブの実を原料にしています。原料が違うため、油に含まれる成分も異なります。米油やオリーブオイルにはサラダ油と比較して抗酸化成分がたくさん含まれており、油の変質が少なく調理後時間がたってもおいしく食べられることが特徴です。また米油はオリーブオイルのようにドレッシングなどの非加熱用として使用できるほか、加熱にも強いので炒め物や揚げ物、お菓子作りなど幅広く使うことができます。

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米油の選び方

精製方法で選ぶ

圧搾法は原料由来の成分を豊富に含んでいる

圧搾法で製造された米油は、クセのない風味はそのままに、原料由来の成分を豊富に含んでいることが特徴です。圧搾法とは、原料の米糠を物理的に圧搾し、圧搾技術を用いて原料由来の成分を凝縮する製法です。同じメーカーの溶剤抽出法で精製した米油と比較して、米油の特徴成分であるγ-オリザノールの含有量が約8倍、植物ステロールの含有量が約1.4倍の商品もあります。溶剤抽出法で製造された米油と比較すると高価ですが、米油ならではの成分をたくさん摂取したい方に向いています。

溶剤抽出法は安価で手に入れやすい

溶剤抽出法で製造された米油は、比較的安い値段で手に入れやすいことが特徴です。溶剤抽出法とは、n-ヘキサンを使用して米糠に含まれる油分を抽出する方法です。溶剤は製造過程で完全に取り除かれるため、残留の心配もありません。市場に出回っている米油の99.8%が、溶剤抽出法でつくられています。コストを抑えながら、米油の有用成分を摂取したい方におすすめです。

お米の原料をチェック

米油を購入する際には、原料のお米についても確認しましょう。米油に使われる米糠の原料となるお米の産地は、国産と外国産があります。国産にこだわる方は、お米の産地をチェックしておきましょう。

成分もチェック

米油には、原料由来の優れた栄養素がたくさん含まれています。主な栄養素には、抗酸化作用にすぐれたビタミンE、ビタミンEの一種で特に強い抗酸化力をもつトコトリエノール、コレステロールの吸収を阻害する植物ステロール、更年期障害や胃腸神経症などの改善効果があるγ-オリザノールなどがあります。栄養効果を期待する方は、成分や含有量を確認して商品を選びましょう。

米油のおすすめ商品比較一覧表

商品		販売サイト	おすすめポイント	抽出方法	産地	内容量
	オカヤス おいしさは米の糠からわいて出るこめ油	楽天市場1,320円 Amazon1,080円 Yahoo!1,320円	食材本来のおいしさを引き立てるクセのない国産米油	メーカー記載なし	日本	920g
	三和油脂 まいにちのこめ油	楽天市場1,648円 Amazon1,041円 Yahoo!1,080円	クセがなく様々な調理法で味わえる	溶剤抽出製法	‎東日本一帯	1500g
	味の素 JOYL こめ油 米油 白・橙	楽天市場673円 Amazon670円 Yahoo!782円	成分を豊富に含んだコクと甘みのある味わい	メーカー記載なし	日本, 東南アジア, 南米	700g
	ボーソー油脂 米油	楽天市場1,490円 Amazon906円 Yahoo!1,082円	軽くて香ばしい風味の大容量タイプ	溶剤抽出製法	日本	1350g
	築野食品工業 こめ油	楽天市場900円 Amazon1,298円 Yahoo!1,622円	天然の栄養成分入りで酸化しにくい	メーカー記載なし	日本	1000g
	富永貿易 ミカタ 本格 米油	楽天市場 Amazon864円 Yahoo!	揚げ物にもおすすめの1Lの大容量タイプ	メーカー記載なし	ベトナム産	1000ml
	オリザ油化 オリザの米油	楽天市場1,931円 Amazon1,231円 Yahoo!1,431円	冷めてもおいしく食べられる大容量タイプ	低温抽出法	メーカー記載なし	1650g
	ホクレン 北海道こめ油	楽天市場1,001円 Amazon609円 Yahoo!762円	米糠由来の有効成分を含んだ国産米油	メーカー記載なし	北海道	600g
	木徳神糧 こめしぼり	楽天市場730円 Amazon563円 Yahoo!713円	細胞の健康維持をサポートする	溶剤抽出製法	日本	600g
	持留製油 カネモ 米油	楽天市場 Amazon2,129円 Yahoo!2,504円	使い切りサイズ！加熱による酸化が起こりにくい油	メーカー記載なし	メーカー記載なし	600g ×2本
	三和油脂 コメーユ	楽天市場1,978円 Amazon2,000円 Yahoo!1,998円	独自のスチームリファイニング製法で精製	スチームリファイニング製法	日本	450ｇ
	小川食品工業 国産おいしい米サラダ油	楽天市場733円 Amazon1,322円 Yahoo!1,918円	油の劣化が少なく幅広い調理や料理に使いやすい	メーカー記載なし	日本	500g

• 掲載している参考価格・スペック等の情報について、万全の保証はいたしかねます。詳細な商品情報については、購入前に各メーカーの公式サイト等でご確認ください。
• 比較表内の空欄部分は調査中です。

米油のおすすめ12選

米油を使ったレシピ

米油クッキー

出典：www.boso.co.jp

バターの代わりに米油を使ったクッキーです。油っぽさがなく、サクッとした食感に仕上がります。

万能☆玉ねぎドレッシング

出典：sanwa-yushi.co.jp

玉ねぎの甘みと食感がおいしいドレッシングです。オイルのクセがなく、色々な料理にあわせられます。

こめ油で旨い！ゲソ天

出典：sanwa-yushi.co.jp

乾燥スルメを使うことで、短時間で簡単に調理が行えます。米油で揚げるため冷めてもおいしく、ザクザクとした食感が楽しめます。

えごま油や亜麻仁油もチェック

えごま油や亜麻仁油は、米油のように様々な成分が含まれています。加熱使用はできませんが、料理に活用して手軽に取り入れることができます。選び方やおすすめの商品を紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

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